松坂牛

松坂牛は、三重県松阪市やその近郊で肥育された黒毛和種の和牛です。
最高級和牛の代名詞的な存在で、日本三大和牛の一つとして数えられています。

 

松坂牛は松阪市を始めとする中勢地方を中心とした旧22市町村で生産される牛を指しています。
全国から優秀な子牛を導入して12ヶ月以上肥育。
松阪牛個体識別管理システムに登録された牛のみが、その名を名乗ることができます。
システムの登録には固体確認が厳格に行われる上に、その後も何度となく現状確認が繰り返されるなど厳重な管理が行われ、高い品質が保たれています。

 

当地は三重県の中ほどにある広大な面積の土地です。
周囲にある山地に連なり、きれいな空気と水に恵まれた牛の生育には最適な環境です。

 

肥育上での有名な逸話にビールを飲ませる話があります。
これは牛の摂食量が落ちた場合の対策です。
必ずしも恒常的に行なわれている訳ではありません。

 

ただその一方で牛の血行を促進するためのマッサージを行うなど、手の込んだ肥育がなされ、大切に丁寧に育てられています。
年間出荷頭数はおよそ4000頭ほどと少なく、まさに希少性が高い高級和牛です。

 

肉質の特徴

霜降りが非常にきめ細かく、見た目が綺麗。
肉質は柔らかく脂に甘味を感じ、牛肉の芸術品として高く評価されています。

 

歴史

松坂牛が飼育されていた歴史は古く、江戸時代には但馬国から農耕用として多くの牛を導入。
明治から食用として流通するようになりました。
その後は品評会で優秀な牛の出品が続き、名声を高めることに。
今では海外にもその名を轟かせています。