米沢牛

米沢牛は日本三大和牛の1つに数えられる山形県米沢市の特産の和牛です。

 

米沢牛は米沢市を含む置賜地方の3市5町で肥育された黒毛和牛のことを指しており、12ヶ月以上肥育されて肉質や脂が優れており、技肉に証明印が押された物のみが米沢牛と呼ばれています。
当地は吾妻連峰、飯豊連峰、朝日連峰と周囲を高い山々で囲まれた米沢盆地に位置しています。
米沢盆地は寒暖の差が激しい気候で、また山形県を流れる最上川の源流にも位置しており、肥沃な土壌で良質の飼料を供給する事ができますので牛の飼育には非常に適した土地柄です。
年間生産頭数に関しては日本三大和牛の中でも特に少なくおよそ2500頭余りしか生産されておらず、近年益々ニーズが高まる中では稀少価値が高い和牛として人気を集めています。

 

肉質の特徴として挙げられるのはきめ細かく入った霜降りと脂の質の良さで、口に入れても脂っこさを感じることがなく程好いコクにほのかな甘味も交じり合い、香りの高さも感じることができます。
また脂が溶け出す温度が低い事から口に入れてすぐにとろけるような食感があり、肉質や脂の旨味を堪能する事ができます。

 

米沢牛が世に登場したのは近代になってから、明治に入りその味が知られるようになりました。
米沢市周辺の地域では古くから4本足の動物を食べる習慣が無かったのですが、英語教師として当地に招かれた英国人によりその美味しさが見出されて全国的に知られるようになりました。